たったこれだけ?「よかったよ」は魔法の言葉
道越久悟(KYUGO)です。
「よかったよ」って、皆さんも言ったことがあるでしょ?
この「よかったよ」が魔法の言葉というお話をしたいと思います。
今日は、ライフコーチの仲間であります、りっ子さんとお話ししたいと思います。りっこさん~
「よかったよ」という言葉、私も使ったことがあるけれども、これがなんと、魔法の言葉になるとい
うことですけれども、どういうことなんでしょう。
りっ子:私は、専門学校と大学で、保育者と教員養成校の先生をしているんですけれども、授業の中
で学生が発表などもしますよね。その時に、授業が終わってから「ここがよかったね。」とか「本当
によく調べたね。よかったよ。」ということを学生に話しますと、学生が本当に喜ぶんですよね。
「ええ?そうなんですか?自分が発表したのがよかったのか悪かったのか、それすらも分からない。
本当に自分は頑張ったので、本当にうれしいです。」という風に、よく学生の方から言われます。
意外と、統計などでも、日本の若者は自己肯定感が低いということを言われているんですけれども、
親とか先生から意外と認められる言葉をかけてもらうことが少ないのかなと、すごく私は、現場にい
て感じています。
他にも、授業の中で、肯定視するというワークショップをやっているんですけれども、それは、自分
の長所と短所を無記名で書いてもらって、そのプリントを混ぜて配布して、その特に短所について、
肯定するメッセージ、温かいメッセージを書いてもらうということをしているんですけれども、自分
が短所だと思っていることに対して、それはこんなにいいことじゃない?っていうメッセージをもら
うと、みんな本当に喜ぶんですよね。あとで感想も書いてもらうんですけれども、自分がだめだった
と思っていたところが、本当に長所にもなって認めてもらえるようで、本当にうれしいですっていう
ことを、よく言われます。長所と短所ですけれども、別なものではなくて、紙一重で、どっちにもな
るんですけれども、本人の考え次第で、長所にも短所にもなるんですけれども、意外と本人には、な
かなかそれが長所になるというのは見えづらいんですけれども、他の人から改めて伝えてもらって気
づくことが多いと思うんですよね。
私も、三人の息子の母であるんですけれども、もう今は大人になってしまったんですけれども、子供
が小さい時、お母さん方同士でよく、何人か、5・6人でお茶することがあったんですけれども、お
母さん方というのは、家のこともして、お仕事で働いている方もいて、その中で育児をしているの
で、本当に疲れていてストレスが結構溜まっているんですよね。だから、お茶会みたいのがあると、
みんなしゃべりたくて、しゃべりたくて、すごいにぎやかになっていたんですけれども、その中で、
誰かが話したことに、「え~本当?よかったねぇ。」ということを言うと、本当に喜んでくださるん
ですよね。お母さん方も、普段認められるという、認めてもらうことが意外と少ないかなと思うんで
すよね。もしかしたら、旦那さんによっては「ご飯作ってくれてありがとう。」「洗濯してくれてあ
りがとう。」「ここがんばったね。」「ここよかったじゃん。」って言ってくれる旦那さんもいらっ
しゃるとは思うんですけれども、意外と毎日のことになると、ついついそういう言葉というのを、ち
ょっと忘れがちになってしまうと思うんですけれども、本当に認めるということが力になるんだなと
感じています。私もすごく失敗したことがあるんですけれども、たとえば、お母さん方同士でお話し
した時に、ちょっとアドバイスをしてしまったりすると、それっていうのは、あまりその人にとって
はよくないことかなって感じます。私もそういう経験があるんですけど、ただ話したかっただけなの
に、あえてアドバイスをもらったりすると、自分はただ話したかっただけだなっていうことを気づい
たこともいろいろありました。特に、小さい子がいらっしゃるお母さんって、おしゃべりするって言
ってもせいぜい2・3時間だと思うんですよね。また、数人で話していると、なかなか自分が話した
いけれども、その順番がまわってこないということがあるので、そういう意味では、ライフコーチの
存在というのは、すごく大きいと思うんですよね。例えば、1時間ぐらいまるまるその方のお話を聞
いてあげて、さらに認めて、ちょっと悩んでいることなどをちょっと違った視点から、その方の思っ
ていることを引き出してあげるということができるので、新たな気づきになるのではないかなと思っ
ています。
なかなか、自分の話を聞いてもらえないとか、自分が承認されないというか、そういったことが普段
の生活の中で多いということですかね?
リっ子:そう思います。なかなかこういうことを勉強したり、関心があって本を読んでいる方は、気
を付けて、「おお、それいいね。」とか積極的に認めてあげたりしていると思うんですけれども、そ
うでなければ、自分がしゃべりたいことが先行になっていたりして、人の話をゆっくり聞いて、認め
てあげて「よかったね。」なんて言うのをちょっと忘れがちになることもあるかもしれませんね。
私なんかも、ついつい、話を聞いていて、ちょっとなんかここアドバイスしてあげたいなとか、その
人のことを思って、こうした方がいいよとか思っちゃうので、ついつい「こうしたらもっとうまくい
くよ。」って言っちゃうんですけれども、そこをうまく、承認ベースにするというか、「よかった」
という感じで発信していくには、何かポイントになるこようなものってあるんですか?
リっ子:その方の思っていることを聞き出してあげる、いろいろ。例えば、それは、そのできごとが
あったら、どういう気持ちですかとか、聞き出すような、本当のその方の気持ちを聞き出すようにす
るといいんじゃないかなと思います。
人の話を聞いている時に、どこかでアドバイスにいってしまうということは、自分で考えてしまって
いるということ。そういう意味でも「よかったよ。」というような言葉を相手の人にかけてあげるの
が大事ですかね。
リっ子:そうですね。とにかく、相手を認めてあげる。「あなたのここがすごくいいね。」というこ
とを、認めてあげ続けると、その人がすごく自信をもつようになると思うんですよね。
日本人って、謙遜というか、なにか「いいね。」とかいう言葉をかけてもらっても、「いやいや、自
分なんか、たいしたことなくて。」みたいなね。
リっ子:そうなんですよね。私も、小さいころからそういう風に育ってきたので、謙遜するとか、そ
れに価値を置いていた部分もあったので、でもやっぱり自分らしく生きるには、何か褒めていただい
たり、認めていただいたときに、「ありがとう。」って言うように、今はしています。
子どもを、お子さんだけではなくて、大人も褒められた方がうれしいし、話をきいてもらったという
感覚が得られるというのは、とても大切なことだなと思います。
リっ子:そうですね。多分、いくつになっても、人は、認められたいとう思いがあると思うんですよ
ね。それを伝えてあげる。多分皆さん、心の中では「あの人すごい頑張っているな、たとえば家族内
でも「すごい、がんばっているな。」とか「よかったなぁ。」とか思っても、なんか、ついつい口に
出さないで過ごしてしまうと思うんですけれども、私も学生と過ごしていて、とにかく、自分が相手
のいいところを見つけてあげたり、いいなと思うときには、とにかく口に出すんですよね。そうする
と、学生の方も、「すごい、うれしい。」「ほんと、そうですか。」って表情が明るくなって、すご
く元気になって、パワーが出てくるんですよね。その姿を見た私も、実は、ものすごく役に立ったん
だなと思って力をもらえるんですよね。だから、本当に相手を認めて、口に出して伝えてあげるとい
うことが、とても大事なことではないかなと思っています。
今日は、どうもありがとうございました。
自分にも心当たりがあるというか、どうしても、より上を目指すというと、「こここうした方がいい
よ。」みたいに、こちらがいいアドバイスのつもりで言っているんですけれども。そうしたことをわ
きに置いた、もっと根本的な存在価値というか、このままでいいんだという安心とか安全とか、そう
いうところで自分らしさを発揮できるかなと思いました。今日は、ありがとうございました。何か最
後に一言ありますか?
リっ子:そうですね。例えば、一つの街の中にお医者さんがあったり、お医者さんが何件もあった
り、美容院があったり、いろいろありますよね。美容院も何件もあったり。ライフコーチも、そんな
感じで、どれだけいるか私も把握していないんですけれども、気軽に。カウンセリングやライフコー
チのところに行くっていうと、何か深刻な思いを抱えていくようなイメージがあると思うんですけれ
ども、そうじゃなくて、おしゃべりをするというだけで、心の重さが軽くなると思うんですよね。今
は、特に出かけなくてもこのズームなどでお話しできますので、そんな気軽な感じで、ちょっと美容
院に行くような感覚でライフコーチとお話ししていただけたら、気持ちが前向きになると思います。
気軽にっていうことですよね。
今日はどうもありがとうございました。(YouTubeより書き起こしました)